自分用メモ。
発端
iPadProが電源につないでも充電できなくなる。
・ケーブルを変更してみる>改善せず
・USB充電器変えてみる>改善せず
・別コンセントに挿してみる>改善せず
・接点復活スプレー吹いてみる>改善せず
ということでDockコネクタが死んだのだろうと推測。
修理検討
まずは公式の修理について調べる。
> iPad Pro 12.9 インチ (第 3 世代) 保証対象外修理サービス料金:78,980 円
この値段なら新しいモデルほしくなるなあと。
AppleCareは入ってたような入ってなかったような、だったけど調べたらどちらにしろ対象外になってた。というか期限は2年なんだな。買ったの4年前なので切れてたのかも。
次は非公式ショップを調べつつ、近場にある店に電話。
2店舗ほどに電話したところ、
・半田付けが必要なので工場だか本部だかに送るので2週間くらいかかる
・データの保証しない
・治らない可能性もある
・お値段は2万前後
とのこと。
この時点で自前修理を検討していて、調べた結果このモデルだと半田付け不要でDockコネクタ修理できることは把握していたので、ユーザに手っ取り早く説明するためにそう言ってるのかなあ、と思ったり。まあ電話では深く突っ込まず。
時間掛かるのが嫌なのと、データ消さずに住む可能性あるならと自前修理を決意。
工具とパーツの調達
この手のガジェットの開腹手術は初挑戦なので、友人にアドバイスをこいつつamazonで色々揃える。
交換用のDcokコネクタ。Amazonにあって助かった。
ヒートガン。接着剤を溶かす。
なんかあると色々便利そうなツール郡。プラスチック製で絶縁だと良いらしい。なるほど。
液晶を止める両面テープ。
精密プラスドライバ。+00。セットのやつは精度が怪しいことがあるらしいので単体のものを買うのが吉らしい。なるほど。
調査とイメージトレーニング
参考にしたサイトやら動画やら。
とにかく色々調べてみて事前にイメージしておくのが大事。
特にifixitのサイトはめちゃくちゃ参考になった。
Dockコネクタ交換修理
工具やパーツが届いたら修理開始。
まずはヒートガンで4辺を温め、接着剤を溶かし、手頃なツクモたんカードでゾリゾリ接着剤を剥がしていく。
まずは縦にゾリゾリ。
そのあと横から滑り込ませるようにゾリゾリ。
後述するけど、このとき調子にのってゾリゾリしすぎると液晶のケーブルを引きちぎることになるので注意が必要。ただどうやって注意すればいいのかはわからん。
4辺全部削り終わったら適当な吸盤とか使って引っ張って液晶を浮かせて剥がしていく。
液晶はがせたら上のFaceCameraとかのケーブルの根本の蓋を外し、ケーブルを本体から外す。そうするときれいに液晶と本体が開けるようになる。
そしたら下側のバッテリーやら液晶やらのケーブルの根本の蓋を外してケーブルを取り、Dockコネクタを取り外して交換できるようになる。
交換したDockコネクタ。
交換できたらDockコネクタをネジで止め、下側のケーブルを繋ぎ直してUSB-Cケーブルを繋いで見る。ポンというIPadが接続された音がしたのでDockコネクタが無事動作してることを確認。
ただし、ここで液晶が映らない。
原因は液晶を外す時のゾリゾリで液晶側のハーネス?ぶっこ抜いてしまっていた。そりゃ映らんわ。(一敗目)
Dockコネクタ修理はここまで。
液晶交換修理
接続時の音がしていて本体が無事なことは明らかなので交換用液晶をアリエクで調達。1ヶ月以上届くまでかかるような感じだったけど、実際は1週間くらいで届いた気がする。
早速つなぐぞ、と思ったらケーブルが足りない。
てことで古い液晶からケーブル・蓋・ネジを移植。
ケーブルは接着剤で止まってるのでヒートガンで温めてゆっくり剥がす。
改めて本体と接続。
電源ケーブルつないで動作チェック。無事復活。タッチ操作もできてる。
最後に上のカメラやセンサー類のケーブルの移植作業。
またヒートガンで温めてケーブルを外そうとした所、どうもハンダが溶けて取れてはいけない所で取れてしまった模様。(2敗目)
まあフロントカメラとか顔認証とかセンサーが効かなくなるだけで、他の機能には支障がなさそうなので、これの移植は諦め。
液晶用の両面テープを4辺に貼っていって合体して修理完了。
感想
結局金額的にも時間的にも非正規の修理屋にだしたのと同じくらいかかった。
メリットは自己責任で出来たこと、データを消さずに住んだこと、経験値獲得、工具が手元に残ったこと。電気修理技能+5%。
まあ非正規でも修理屋の人のほうが上手くやっただろうし、実際フロントカメラはお亡くなりになったし、本体が完全に死ぬリスクもあったわけだし。
余裕とチャレンジ精神があればやってよかったなって。
とりあえず半田付けされた部分の温めと、液晶外す際に横からゾリゾリする作業は注意しようと。