ふたもりのブログ(仮)

個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「エスタブライフ グレイトエスケープ」感想

女神から逃げられない

 

 

  • 概ね楽しく見られた短編形式のアニメ。ただたまに自分の好みに合わない話があったのと、ラストが色々と説明不足に感じてしまったり。
  • 脚本が賀東先生なのは言われると納得したり。短編の作りというか、コメディの雰囲気というか。あとアニマルなキャラクター達とか。
  • 話としては遠い未来、東京は人類の多様性のため、AIに管理された独自のテーマを各都市毎に隔離されて生きており、その都市に適合できなかった人々を別の都市に逃がす「逃し屋」の活躍を描く、といった具合。
  • 毎回違う依頼人、違う都市と基本一話完結で見やすく楽しめた。
  • 特に都市の特徴が現実の東京モチーフで、それの落とし込み方が面白かった。お台場が温泉エリアだったり、上野が森だったり、府中が監獄と競馬場だったり。
  • メインキャラクターの逃し屋の面々が魅力的なのも良かった。リーダーで聖人か?って感じのエクアに、クーデレでガンウィザードとかいう無駄にかっこいい荒事担当のフェレス、エクア好き好きなスライムのマルテに、もっと出番あってよかったっていうか担当回一回くらいあっても良かったでしょな獣人のウルラ、性格がちょっとアレだったけど…電子線担当のアルガ。
  • エクアを中心としたメイン3人の仲も大変美味しかった。基本はエクアが好き好きなマルテの矢印が強いけど、なんだかんだフェレスもエクアの事好き好きだし、何気にエクアのいない所で素の掛け合いが出来るマルテとフェレスの関係もめっちゃ仲良いよなって感じたり。11話の決戦前夜会話は大変良かった。ごちそうさまでした。
  • アルガとウルラはどうしてもサブ扱いの枠だったのはやっぱ残念。
  • 話的には2,4,8話あたりが特に好きだった。
  • 2話の極道魔法少女回はまだ序盤なだけあってシンプルに楽しめる逃しやの仕事の話なのと、フェレスがかっこよかわいかったのと、一発屋トイチ魔法少女化が笑うしかなかった。11話の再登場含めて。
  • 4話はマルテ脳内会議がただただ秀逸。ズルい。
  • 8話は物語の真相に迫りつつの滅びゆくクラスタを扱ったしんみりした話。サンドリヨンお嬢様かわよ。最後にフェルナンが戻ったりして欲しかったな、とちょっと思った。
  • あと依頼人枠だと最後のMさんが割と好き。幼女化する前で。人類の管理に疲れてしまって逃げたくなった管理AI、めちゃエモでは。
  • 苦手だったのは6,7話。というかアルガの傍若無人な性格がだいぶ苦手。普通にあれは悪意があるのでは…。この話以外はそんなでもないから、普通に仕事してれば普通にかっこいい憎まれ口のサポートメカなんだけどなあ…。
  • あと6話はエクアが出てきて解決して「やっぱりエクアがいないと」となるより、エクア不在でもなんとかやりきった上で「やっぱりエクアがいないと」になって欲しかった気持ち。まあ個人の好み。
  • そんな感じで一分の話を除いてはかなり楽しめたんだけど、個人的に残念だったのはクライマックスの説明不足。逃し屋として追われる身になってしまったことや、マネージャーとモデレーターの対立とか、色々な課題があったのだけど、その辺は特に語らずにラストは半年後、全部解決しました、みたいな終わり方になってしまっていた。ラスト3話とそれなりに尺をとって扱っていた課題なので、それをどうやって解決するのかを楽しみにしていたので肩透かしを食ってしまった感じ。逃し屋の話なので、「Mさんを逃す」が最終ゴールなのは大変それらしいんだけど、それが事態の解決に直結してないのがなんとも。
  • あとこれは本当に個人的になんだけど、この手の毎回依頼人や関係者、舞台が変わる話はラストに全員集合とか期待してしまうので、それがなかったのも残念に感じてしまった。逃し屋として追われる流れ見て、これは各クラスタでこれまでの依頼人と再開する流れ!と期待してしまって…。あ、魔法ヤクザトイチちゃんは最高でした。アレは完璧。