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個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「機動戦士ガンダム 水星の魔女 シーズン1」感想

機動戦士ガンダム 水星の魔女 vol.4(特装限定版) [Blu-ray]

 

ラストの12話の衝撃よ。

 

  • すごい面白かったし、すごく良く練って丁寧に作られてるなと感じた。色々すごい。流石バンダイ、流石ガンダム。力が入ってるなって。
  • ちなみに流石ガンダムとか言ったけど、ガンダムはダブルオーくらいしかまともに見たこと無いのニワカなのでご了承を。

プロローグ

  • とりあえずプロローグ、重い。
  • 平和な?研究コロニーに突然の襲撃が!
  • 暖かな家族の団らんと、家族同然のコロニーが突如戦火に包まれて地獄に。
  • しかも誕生日からの流れとか、人の心がないんか。
  • 常駐戦力で抗戦するも戦力差で抗えず、からの実験機が主人公(ではないかもしれない)の適正が発動して状況打破、という王道的展開。
  • あとは世界観ちょろみせだったり技術周りの説明だったり。
  • 多分すごくガンダムっぽい。ニワカだけど。
  • そんな感じで続けて1話見に行けない程度に胃もたれしそうな濃密な24分。超面白かったけどな。
  • ただ危険なガンド技術扱ってるから~でいきなりコロニー攻撃して皆殺しだ!って流れはやべーなって。普通に事業停止というか、開発停止の措置じゃあかんかったのか。いや、政治的に邪魔でなんやかんやとかあったのだろうけども。
  • 結局未来でガンド技術残りまくってる所を見るとそれもまたなんとも言えない感じに。

前半

  • プロローグから打って変わって学園モノがスタート。温度差で風邪ひきそう。
  • 「揉め事は決闘で納める!」という漫画的な学園に主人公の転校生してきて無双、ヒロインの窮地を救い、強敵・ライバルを撃破して乙女ゲー的な関係性を結んでいく、というなんか異世界ファンタジー学園モノ恋愛ゲー、と言った赴き。
  • そんでもって主要メンバーはお偉い親たちから道具のように、いいように扱われていて。そんな身勝手な親たちに反抗していく、そんな流れが想像できた。
  • なんというかめちゃくちゃ王道でキャッチーな展開。
  • 正直めちゃんこ面白かった。
  • グエル君撃破からの告白の流れ当たり見て、「あーこれこの後は各ライバルと決闘してなんやかんやあって惚れられていくエロゲアニメ化的な展開で順番に攻略していくのね完全に理解したわ」とか思ってた。なお現実。
  • あとは普通に授業もしたり、地球寮の皆と仲良くなったり、ミオミオと絆を深めたり。やっぱり平和の学園モノだった気がする。

後半

  • 6話くらい当たりから。
  • エランくんがエランくん専用処分装置にかけられたあたりから風向きが本格的に怪しくなってきた。前半でも片鱗はあったけど。
  • もうスレッタママの黒幕感とエアリアルの中身の碌でもなさは隠さなくなってきたというか。
  • まあプロローグがあの内容だったから予想も覚悟もある程度できてた。
  • ただこの辺りから、全体通して誰の何の物語なのか、が個人的にはボヤケてきてて若干イマイチな印象を受けてた。
  • 主人公のスレッタがガンダムで暴れるくらいで、意思を持って動いてたのがミオミオくらいなんだよなって。ただそれでミオミオのダブスタ糞親父からの開放が物語の流れの中心である、っていうとなんかそれも違うし。
  • 細かく見れば各シーンどれもめちゃくちゃ面白いんだけどな。株式会社ガンダムの発想や展開とか「そうきたかー」って感じですごい好きだし、シャディク戦の集団戦闘とかもかっこよかったり地球寮の意地とかが見えて熱かったり。

クライマックス

  • とりあえずスレッタの空回りとミオミオとのすれ違いの解消。スレミオてえてえ。たまらん。
  • この手の人間関係周りのトラブルは長々とやられると結構ストレスなのでサクッと解決してくれるのは助かる。
  • からのついにプロローグ以降の軍事的な衝突が。本性表したわね。
  • スレミオでイチャイチャし終わったからもう地獄に突き落としていいよね?的なジェットコースター。やっぱ人の心無いな。
  • ここでは強引に前半で扱ってた親子の関係性を収束させに来た感じ。娘を身を挺して守ったミオミオパパ、息子に誤って殺されたグエルパパ、スレッタを修羅の未知へと突き落とすスレッタママ。ミオミオ以外の扱いよ…。
  • そんな感じで「ここが大きな『転』である」とこれでもかとアピールしてくる1クール目の区切り。図らずも親殺しをしてしまったグエル先、何も思わずに人に手をかけられるようになってしまったスレッタ、そのスレッタとミオミオの関係性、テロリストとのつながりがバレてしまったニカ、そしてこの事態を引き起こしたシャディク、「もう元には戻らんぞ!ここからが本当の地獄だ!」という2期への強い意気込みを感じる。
  • まあ分割2期ってことなのでこんな感じな気はしてたので。なんとなくダブルオーの1期終わりの仕切り直しを思い出したり。

良かったポイント

  • とにかく丁寧ですごい緻密に作られている気がする。映像とかシーンの組み立てとか諸々。素人だから具体的に言語化出来ないけど、そんな気がする。見ていて引き込まれる場面や展開が多い。
  • 戦闘シーンはやはりかっこいい。よく動くし、メカは良い。エアリアルのビット熱くて良いですね。
  • 登場人物が魅力的。スレッタは主体性はともかく、自己主張できるし分かりやすくエアリアルで活躍するし、ミオミオはナイスツンデレヒロインでいいぞもっとスレミオイチャイチャしろ。
  • 地球寮の面々もそれぞれ個性的だし株式会社ガンダムでミオミオに引っ張られて頑張ってるのが良い感じ。特にシャディクとの関係性で葛藤するニカ、パイロットとしての活躍や感情面でも強く動くチュチュが良い感じ。
  • グエル先輩はなんかもう色々愛されキャラだったなと。爆チョロ攻略対象だったり、ぐえキャンだったり、ボブだったり。クライマックスでテロリストに襲われる戦闘機の輸送中に乗り合わせた身分を隠したエースパイロットとか、絶対に主人公でしょ?と思わせてからのあの親殺しの何とも言えない展開、強く生きて。個人的にやっぱ一番好きなキャラかもしれねえ。
  • エランくんはキャラ的にはそこまででも無いんだけど、4号君の扱いは可哀想過ぎてヤバい。マジで人知れず処分されてるだけで物語的に何も残せてない。あの展開って必要だったんかな。世界の無慈悲さ、会社のヤバさをアピールしたかっただけ?正直実は生きてたとか言われても驚かないかも。
  • シャディクも特別そんなにって感じだけど、取り巻きのガールズ可愛くて良いですね。

気になったポイント

  • エアリアル以外の機体がほとんど印象に残らない…。こう、ダブルオーとかだとフラッグとかティエレンとかジンクスとか、モブ機体もめちゃくちゃ印象に残るんだけど、そういうのがあまりなかったなって。
  • あまりエアリアル以外の機体について直接話題にし無いし、決闘という都合モブ機体の出番も少なかったり、同じ機体と何度も戦う、ということがないからかなあ。どことなくデザイン的にも個人的に刺さらなかった。
  • あとは物語の行き先がいまいち見えてこない所。前述したけど、誰の何の物語なんだっけ?ってなりがち。登場人物たちの目標がわからんというか。こう、ダブルオーなら「戦争根絶」みたいな。そういうゴールが見えないので見ていてなんかフワフワした感じがする。
  • その辺だと一番強いモチベーションがあるのってスレッタママなんだけど、あれどう考えても悪役というか黒幕だしなあ。スレッタはやりたいことリスト埋めるのと水星に学校作るのは全く触れられないし。
  • この辺は目標が見えていないので地球側のテロリストも物語のクライマックスを作るためだけの舞台装置っぽく感じてしまったり。目標が見えてないのでテロリストが本当にそれに対する障害なのかがピンとこないというか。
  • 地球側もシャディクの指示で動いてるだけだし、じゃあシャディクが障害なのかというとそれもなんか違う気がするしなあ。地球の描写は十分あったので、地球側テロリストにモチベーションがあるのはわかるけど。
  • 書いていたらこの作品は「誰の何の物語」とかではなく、「色々な人の色々な思惑が重なり合った結果大変なことになってる群像劇」みたいな形なのかな、と思えてきたり。
  • 色々書いたけど、めちゃくちゃ面白いのは間違いないので2期楽しみ。期待。