ふたもりのブログ(仮)

個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「リバースブルー×リバースエンド 1~3章+サマービートコマンドメンツ(リリース直後辺り)」感想

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100点には正直だいぶ遠いけど、尖っているのでよく刺さる。

ざっくり全体的な話

  • グリモアさんの新作。昔ブレブレ触ってたので懐かしい。
  • 初回のPVが出た時に雰囲気オサレ過ぎてテンションかなり上がってた記憶。
  • 正直全体的に既視感強めというか、UIとかのデザイン周りはアレとかアレで見た感じが~とか、ゲームシステムもアレとかアレな感じが~とか、昨今の新作ゲームでこのシステムか~、みたいに色々と感じる所はあるのだが、それらは置いておいて特筆すべきは良くも悪くもキレッキレなシナリオと世界観設定周り。
  • 開発さんの話するのは個人的にはあんまりかと思う乗っだけど、グリモアさんとこの「好きなものを好きなようにやる」「中二病」「悪ふざけ」といった感じの色がめちゃくちゃ色濃く出てる印象。まあ正直割と好き。
  • 媒体としてはゲームだけど、一番魅せたいのはシナリオと設定だよな?というのをかなり強く感じる。ゲーム始めてホーム画面にたどり着くまでに2時間はなかなかの衝撃だった。
  • ただその尖ったシナリオ、世界観設定周りも万人に勧められるかというとかなり難しそうに感じてしまう。無限に続くわざとらしい「お前がそう来ることは読んでたぜ!」合戦は正直3章まで来るといい加減しつこく感じてしまったし、物語の障害の突破方法が「事前に予測していた」ばかりなのも個人的にはだいぶ冷めてしまった。
  • 「魔王」としての振る舞いの自己満足感というか、エゴあたりも人によっては苦手そう。私も結構首を傾げたりはしてる。形はどうあれ、魔王として世界を滅ぼしつつも、それでいてそれなりの正当性というか正義っぽさというか、きちんと「主人公側」した動きや説得力、結末をプレイヤー側としては担保しないといけないわけで。その辺のギャップが飲み込みにくさになりがち。設定は熱いのだけど、難しいなあと。もっとダークヒーローに寄せてしまえば楽そうなんだけど、そんなありきたりなのにはしたくないご様子。
  • とはいえ、その少々鼻についてしまう部分を差し引いても、やはり光る部分というか、刺さる部分があって、なんだかんだ実装分の3章まで読んでしまったし、イベントもしっかり最後まで通してしまった。世界観とか設定のギミック周りとか、事態の展開させかた辺りは正直かなり唸らされてしまった。上手いなーって。
  • 反面、ゲーム部分は未だに「これ面白いか…?」となりがち。出撃後は放置するだけでプレイヤーの介在部分が少なすぎてなあ。編成考えるゲームとして、手駒が揃って高難易度行ければまた変わってくるのかもしれないけど。
  • あとキャラは全体的に濃いというか「わざとらしい」けど、まあそれが魅力なんだろうなって。エリスちゃん好き。

プロローグ

  • フルボイスで豪華なのは大変良かったのだけど、前述の通りゲーム始めてホーム画面にたどり着くまでに2時間かかるボリューム感はいかがなものか。いっそADVにでもしたらどうか、と思ってしまったり。
  • とはいえこれまたわざとらしい「テンプレ」のフリからの導入は王道でわかりやすく面白かった。「うおおおお!なんかとんでもなく超すごいデカい規模感のことやってるんだぞうおおおおお!」みたいなのがよく伝わって。
  • 急展開感あるけど、まあプロローグでこれ以上尺取られても困るし。
  • あと勇者シドウくんはこのゲーム内で数少ない?というか唯一?な「弱キャラ」というか「ちゃんと敗北できるキャラ」だと思っているので、その辺りは地味に期待枠。テコ入れ楽しみ。というか、このゲーム皆「は?負けてねーし?真の本当の目的は達成済みだし?」ムーブしすぎててな…。
  • あとリーノちゃん可愛い。好き。

第1章「かつて英雄だったキミたちへ」

  • 最初のメインシナリオ。てことで基本フレームの提示。
  • 個人的に正しく「魔王」「世界の敵」しててよかったかなと。英雄ララベルとその神域の住人たちと対峙した上で、しっかり世界滅ぼしたので。なのでクライマックスの最後のvs英雄の展開と決着の仕方はかなり良かった。
  • ただ途中まではvs神だったので、そこから急に敵がララベルに切り替えるのが急すぎて若干脳とテンションが追いつかなかったなと…。
  • あとはロンドとかソナタ辺りはグリモアさんとこのキャラ、というかノリだなあ、と改めて実感したり。
  • カノンの太ももは良き。好き。

サマービートコマンドメンツ

  • 夏イベ。10月リリースだけど水着ブチ込む勇気よ。強い。リリース遅れたからって噂も聞いたけど。
  • 3人娘可愛かったし、水着えちえちだし、DJ神々や十戒の設定、というか解釈も好みだっただし、クライマックスの盛り上がり方も良かった。
  • 世界どうこう、魔王どうこう、というよりは普通にやべー野生の神様ブッ倒しただけって感じの単発シナリオ的なわかりやすさも良き。
  • この手のゲームで突っ込むのも野暮だけど、主人公に対して皆好意全開フルスロットルで、ヤキモチモチモチ焼いてるの、やはり可愛くてよいですね。好き。

第2章「鼓動天換」

  • 2章にして基本フレーム外してくるやん。
  • 初動から「服だけを溶かすスライム」とかいうミーム臭さ満載のネタでスタートからのガチ重シリアス展開&スライムさんかっこよすぎる…、で正直話的には3章の中で一番好きだったかも。
  • 敵のクリスの動機も、流石に他責思考が過ぎないか?とは思ってしまったけど、どちらかというと意識的にそういう「未熟な」キャラだったんだろうなと。そこを軌道修正に付け込まれたわけだし。
  • この話は「魔王」として滅ぼすのが「世界」ではなく「自分たちの過去の未練」で、滅ぼすというよりは贖罪だったし、やっぱ基本フレームからは外れてた印象。だから違和感というか、設定的な咀嚼のしづらさも少なめ。
  • あとはアクシオンゲートの家族感が大変よき。レアリザスおにいちゃんとエリスとオラスの3人の兄弟漫才好き。

第3章「希望臨界ディフュージョン

  • 今度は「キスしないと出られない部屋」スタート。またミームミームしてる。
  • からの「これでもかというほど悪意と嫌らしさを混ぜた元気玉」ことナビゲーター君の設定えげつなさ過ぎて好き。
  • 敵側の作戦というか、ギミック設定的には一番好き。プロブレムを絶望させるためによく考えられてるなーって。
  • その分、「どんな解決策を繰り出すのだろうか!?」と期待してたら「全部事前に予測していてこれまでのは全部演技でした!」は正直ズコーってなってしまった。流石にそれはどうなのか?それがアリならもうなんでも後出しでアリじゃん。
  • とはいえ、オメガちゃん良敵キャラだったし、サイネの出生設定と後半のムーブは狂おしいほど好きだし、やっぱナビゲーターの設定の作りがめちゃくちゃ上手いし、逆に解法以外はすごい好きな話。
  • ただ、最後で魔王として世界を滅ぼす件が、「プロブレムちゃんと仲良くなれたので、プロブレムちゃんになら世界滅ぼされていっか~」となるかは流石にちょっと首を傾げる。素直に敵対してた1章のが好みではある。それがプロブレムがすごい所、という話なのかもしれないが。
  • エピローグでシドウ君に触れてた辺りは前述の通り期待。テコ入れ楽しみ。
  • あ、ORANGEだとアンサーさんが一番好きです。オバフロとエラーの喧嘩も良いですね。
  • なんか文句もいっぱい書いたけど、全部プレイして長文書いて何ならお絵描きする程度には大好きです。