良きデスゲーム感と逆転復讐エロ。
システム的な話
- 独自性とアイデア、テクスチャとの噛み合いが良くて個人的にかなり高評価。
- ゲームシステムで見ると大枠はシュミレーションゲームで、デスゲームのルールに従ってヒロインに十字架を取られないよう立ち回りつつ、ヒロインのハートを削っていく形。
- 難易度の話をすると「妨害」と「責め」で十字架をちゃんと減らせば基本的には負けないように出来てる。時間をかければ絶対にクリア出来るようになってる。
- なので相手(CPU)と競う「ゲーム」としては成立していない。
- のだがモチーフである「デスゲーム感」や、プレイヤーの「ゲームを遊んでいる感」が十分に得られる作りになっているのがめちゃくちゃ上手く出来てる。
- あくまで主役はエロシーン・シナリオ・デスゲーム感、だと思うので、それを引き立てるための器としては素晴らしい出来なのでは。
- 競うゲームとしては成立してない、と言いつつも序盤はそのことに気づかないし、どうするのが最適か考えるのはやはりゲーム的な楽しみがあった。
- それにアップデートやスキル習得でプレイヤーが強くなっていき、それに伴ってなりふり構わなくなってどんどん強くなっていくヒロインを倒していく成長の楽しみもあった。基本画面が変わらないけどゲームが進んでいるのも感じられるし。
- スキルも結構多彩で人によって戦略に個性が出そうで良かった。ユーザに選択肢があるのが良いよねって。
- ちなみに自分は最終的に観察2*3、ツバ吐き2*2、BT崩し、精神統一2、我慢3*2で脳筋ビルド。バリア破壊とか興奮剤とかの補助技積むかどうかはかなり人によって性格出るんだろうな。あとやらなかったけど攻撃BTと多段ヒット活用するビルドとかも楽しそう。
- 改めて見直してみると結構要素多いし、めちゃくちゃバランス調整頑張ってそう。
- 戦闘はBFの変化系とも考えられるけど、個人的には結構目からウロコ。イかせる、屈服させる、的なゴールになりがちなBFとは違って、「制限時間まで耐える」というゴール設定はかなり秀逸なのでは。
- 責めるエロではなくて責めさせるエロ。デスゲームやシナリオの設定といったテクスチャとしっかり噛み合っててかなりすごく感じる。
- 正直「そんな手があったかー。作者天才やなー」みたいな感想。すごい。
- あとスマホやデスゲームに絡めたUIも良く出来てる。すごい。
キャラとかシナリオとかエロの話
- いじめられっ子にデスゲームで復讐する話。
- なので序盤イキって好き放題してくるヒロインが殺されないために必死になっていく変化が大変良い。
- 変化の仕方も、命乞い、最後まで必死の抵抗、逆に何も変化出来ない、と三者三様で違いが楽しめる。良いですね。
- 序盤のイキりでは強めの罵倒ボイスが楽しめる。M向け。良いですね。
- どこまでやるかにもよるけど、最終的に全ヒロイン殺せるのだが、まあ全員割りと人間性ヤバいのでそこまで心も傷まない。まあ、死ぬほどではないと思うけど。
- 実際マジでヤバいのはひよりくらいだったかなあって。夏奈と美音は、やり過ぎではあるけど、正直主人公も悪い所あるし…。ノートとか覗きとか。
- まあ主人公のいじめられっ子っぷりもなるべくしてなってる感じあるしな。
- そういう意味だとエンディングがスッキリしないのも良いなと。罪を背負って生きるんだよ。
- 個人的には全員生存脱出エンドが見たかったけど、それはデスゲームモノとしては違うんだろうし、しゃーないところか。
- 全員生かしたあとのクリア後もシュミレーションパート続いてて、いつでもヒロインを殺せる仕様なのも地味に天才だよな。ここから出られないという全員製造ルートのシナリオ的な設定をゲーム的に完璧に表現できてるし。