空戦とメカの描写は噂通りの凄さ。だったけども。
- 個人的マクロス祭り第3段。
- 噂通りで空戦とメカの描写はめちゃくちゃ凄かった。手書きアニメの頂点、みたいな評価も納得。
- 可変戦闘機の安定のかっこいいし、戦闘機動や大量のミサイルがグルグル動くのも大迫力。
- メカ周りの設定もマニュアルVS脳波コントロールVSAIによる自動制御、と各々の特色があって楽しかった。
- 世界観や設定、雰囲気もFやΔほど遠くない、まだ地続きな感じのSFに、一昔前の近未来SFの仄暗い感じも大変良い。
- 物語の中心のシャロン・アップル事件の概要も好み。下手なAIが恋して暴走するのは王道。開幕から洗脳やらブレインウォッシュやら碌でもない単語が飛び交ってたのでだいたい察した。
- 音楽周りも良かった、と思ったら菅野よう子先生だった。攻殻みも感じたし、納得。
- と諸々要素は良かったのだけど、物語と登場人物は正直個人的にはあんまりだった。
- 物語は次期主力戦闘機のコンペと、主人公3人の三角関係と、シャロン・アップル事件の3つが並列して進んで、最終的にはシャロン・アップル事件を解決するんだけど、それらがいまいち繋がって見えず、なんか棚からぼたもち的に偶然居合わせたのでいい感じに解決した、みたいに感じてしまった。
- 事件の内容ややってる事自体はそれぞれ凄い好みなんだけどなあ。いまいちまとまりがないというか。
- あとは登場人物たちが感情的というか、行動が極端過ぎて自分には共感出来ず、そうはならんやろ、という感想が強くなってしまった。
- 3人と周囲の人間でゴタゴタしてる序盤中盤くらいはともかく、クライマックスに向けた展開あたりから、ゴーストに喧嘩売るために普通にテロ地味た行動したりとか、止めに行って普通に殺し合い初めてしまったりとか、そんな個人的な私闘で市街地壊しまくったりとか、その行動はどうなの?とどうしても思ってしまった。
- 意地の張り合いとか、男の喧嘩は嫌いじゃないけど、それにしたって規模が限度あるやろというか、市街地で機銃ブッパは普通に一般人に死人出てるんじゃ…。洗脳で逃げることも出来ないだろうし…。
- そんな感じで良いところはめちゃくちゃ良かったけど、キャラと物語がちょっと…、という総括。とはいえ良い部分はマジで良いので見て良かった。
- あ、そういえばどうでもいいけど、地球って普通に復旧してるんだなって。愛・おぼえていますかのあの惨状から30年でこれってすげーな。
- そういやシャロン、わざわざ火事起こして、それを二人に伝えて、って何がしたかったんだろ?
- あとクライマックス的には盛り上がってよかったけど、大量洗脳とかマクロス乗っ取ったりってシャロン的に必要だったのだろうか?自身を餌にイサムをおびき寄せるためとか?ふと思い返すと色々わからんかったり。
マクロスプラスMOVIE EDITION見た。噂通りメカと空戦の描写が凄え。雰囲気や設定・世界観、音、どれも大変好み。だったけど、主要登場人物が軒並み極端でいまいち共感出来ず、物語も別軸で展開されてて、個人的にしっくり来なかったな…。事件やコンペ、3人の関係がもう少し繋がってたら嬉しかった。
— ふたもり (@futamori_tf) 2023年5月29日