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個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」感想

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ(劇場限定版)(Blu?ray Disc)

 

面白かったけど難しかった。

 

  • 前提として自分はガンダムニワカ。まともに見たガンダムはダブルオーと水星の魔女くらいなので、宇宙世紀童貞がハサウェイから入った初見感想。
  • 総括的な感想を述べると、そんな自分でも大変楽しめたけど、十分に楽しみきれてない、という感じ。

映像すごいですね

  • とりあえず映像周りが凄かった。
  • まず濃厚なSF、サイエンス描写。導入のシャトル無重力の細かい表現とか、そこからの大気圏突入、クライマックスのロケット打ち上げからの宇宙空間でのモビルスーツとのランデブーと搭乗、等々...。全体的に説得力が凄かった印象。
  • 次に中盤の盛り上がりのテロ周り。モビルスーツ同士の戦闘なのだけど、視点の主役はあくまで地上にいるハサウェイであり、逃げ惑う人々、壊れる街並みが中心。どうしようもない一方的な暴力の恐怖感が、見ててちょっと怖くなるくらい。
  • そして花形のモビルスーツの戦闘シーン。さすがガンダムの劇場版ってことでかっこよいしよく動くし。ラストのミサイルの描写とか好き。
  • あと全体通してカメラワークがよく動いてて楽しかった。特に戦闘シーンや、テロで逃げ回るシーンとか、グルグルと回ってて、動きと世界の広さが感じられた感じ。ああいうのはあまり普通のアニメとかでは見ない気がするし、劇場版ならではなんじゃないかな。コストかかりそうだし。

ハイコンテクストな会話の難易度と察せられる気持ちよさ

  • 個人的に難しかった部分。
  • 全体的に会話がハイコンテクスト過ぎて一瞬で理解出来なかったり、何話してるんだっけ?ってなったり。
  • とはいえ、見ていてそのハイコンテクストから情報を読み取れて、察せられるとそれが楽しいというか、気持ちよかったりする。
  • 例えば最初の方のギギとハサウェイの会話で、ギギが嘘がわかるといって「え?ハサウェイがマフティー?」みたいにいまいち確信が持てないけど読み取れて、その後散歩に出てメンバーと接触しているシーンで「あ、本当にハサウェイがマフティーなんだ」と答え合わせできたり、と言った具合。
  • 他にはハサウェイがマフティーなのにギギを守ってて他の仲間と同調出来てなかった所で「え?ハサウェイは何がしたいんだっけ?」みたいになったけど、色々見てて「結局気持ちの甘さが残ってるのか、自分の目標に確信が持てておらず迷いが残ってて貫徹できていないのか」みたいなのを察せられると、最後のモビルスーツに搭乗する所で自分の甘さについて言及する所で答え合わせ出来たり。
  • そんな漢字で「自分で気づく気持ちよさ」的な物があったように思える。
  • あの辺の会話のテンポの速さというか、わざと理解しにくくしてるの、狙ってるんだろうなあ。その気になればもっと分かりやすく説明できるだろうし。

ぜんぜんわからん背景とか意図とか

  • 逆に楽しめなかった部分はやっぱり宇宙世紀全然しらないので背景とか細かいセリフや描写の意味とか。
  • なんで宇宙にモビルスーツおいてあったのか、取りに行くの大変じゃん、とか。
  • そもそもなんでテロリストなのか、環境保護のために地球から最終的に人類いなくするとかなかなかにやばげな思想だなあ、とか。
  • そしてハサウェイがそんな極端な思想に傾いたのはなんでなんだろう、まだ迷ってたりするし、比較的理性的でまともそうだし、とか。
  • 最後の女の人だれなのか、とかとか。
  • そんな感じで背景部分がまるっとわからんので、物語的にはかなり置いてきぼりな印象。まあこの辺はシリーズモノ故の仕方ない部分なんだろうなあと。
  • これをきっかけにまた宇宙世紀の作品に触れてみるのもありやもですねと。