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個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「 BLOODY ESCAPE -地獄の逃走劇-」感想

【映画パンフレット】BLOODY ESCAPE 地獄の逃走劇

bloody-escape.com

 

エスタブライフ外伝、良いエンターテイメント作。

 

全体感

  • 公開4日目とかなので注意喚起。ネタバレとか一切配慮してない感想記事です。
  • エスタブライフの外伝的な劇場版。エスタブライフで主人公だった逃がし屋メンバーは脇役として、本作新キャラが主人公。
  • 全体的な感想としては、大変良かった。3Dアニメの派手なアクションと映像に、それを邪魔しない難しすぎない比較的シンプルで熱い物語に、そんな中に所々おっと思わせる設定や展開と、満足度高め。
  • ただ反面、感情を揺さぶられるような所謂エモみのような要素は薄めで、インパクト的には弱かった印象。衝撃作ではないけど、エンターテイメント的な優等生って感じ。ポジティブに見れば肩肘張らずに楽しめて良かった。

細々した感想

  • アクションは主人公のキサラギがよく動くし、サイボーグヴァンパイアの特性上多芸で見ていて楽しい。流体金属?的な変形にショットガン、ワイヤーアクション、格闘、クライマックスのスーパー義足、エトセトラ。敵の転法輪もパワータイプでわかりやすい良ボス役。
  • 雑兵ヴァンパイアとヤクザのワラワラも銃撃や、バギー、鉄道とその他の細かい戦闘も良かった。
  • 話はシンプルに組織を抜ける的な話っぽい感じで、ヴァンパイアの騎士団から抜けて追われる話。まあ、種族ベースの文化とか価値観の差とか、どっちが先に裏切ったのかとか、色々あるのでそんなシンプルじゃないけど。宣伝だとヤクザも含めた三つ巴っぽい印象だったけど、ヤクザは添え物程度。
  • そんな感じで全体はシンプルだけど、ルナルゥの兄貴の真相とか、キサラギの転法輪に勝つ作戦とか、横浜(というか神奈川?)との境界とか、さんざんひっぱった義足の投入方法とか、見ていて「おおっ」と思わせる展開も多くて楽しかった。
  • あとは主要キャラが魅力的だったなって。兄はひたすら妹思いのめっちゃいいキャラだったし、キサラギは最後のヤクザ殺しの真実まで通すとすごい義理堅い男だし。
  • ルナルゥは自分の目的と意志がはっきりしてて、それに向かって動いて、自分でも戦うのが大変良かった。その目的と意志があっても、ヴァンパイアにとらわれて心が折れる所ぐうすき。
  • ラスボスの転法輪は価値観違いすぎて普通に良ボスって感じだったのが、最後にルナルゥを狙う理由が種よりも個人の復讐を優先していることに気付かされた件が良かった。結局は同じ人類だったんだななんて。
  • エスタブライフから通して、自由とか個人の意志を貫き通すところがテーマ担ってると思うので、その辺が一貫してて気持ちが良いなと。
  • ジャミ君は、なんかもうお前がナンバーワンだって感じ。
  • 逃がし屋の面々は脇役だけど、存在感はしっかりしてて良かった。アニメのその後の変化が感じ取れたのも嬉しい。もうちょっと活躍欲しかった気もしたけど。特にフェレスとか。
  • あとは他のエスタブライフ要素ももうちょっと見たかったり。お兄さんの依頼の謎ダンスとか、ちょっと期待した。

問題はガラガラだったこと…

  • 問題は公開4日目に見に行ったのに、ガラガラだったこと。お客さんが片手で数えられそうなくらいしか入ってなかったこと…。そして予定を確認すると、土日はやらない劇場もあったり、もう来週にはレイトショーのみになってたり…。
  • 内容的には十分面白いのだけど、いかんせん知名度というか、宣伝不足というか…。友人に教えてもらうまで自分も存在自体気づいてなかったし。
  • 元がどちらかといえばマイナーなTVアニメってことも難しさなのかな。
  • それと、この作品単独で楽しめると自分は思っているけど、自分は既にエスタブライフを見てしまっているので、本当にそうかとかはわからないしなあ。何気に世界観とかスッと入りにくいのかもしれない。
  • 個人的にはそんなに悪い作品ではないと思うのだけど、これでエスタブライフプロジェクトとしては終わることになるのかな。世界観とか設定とか、結構好きなので、もしまた次があれば嬉しい。がんばれエスタブライフ。
  • ところでゲーム版はどうなったんですかね…?