パンツから始まる時止め異能百合
- 1時間くらいで見える良質な短編百合映画。軽めに楽しめる規模でちょうど良い。
- 3分だけ時間を止められる森谷さんと、その停まった時間の中で唯一動ける村上さんの2人がなんやかんやお互い課題を解決して人間的に成長しつつくっつく話。
- やっぱり特徴的なのは時止め能力だけど、あくまで舞台装置と言った感じ。SF的にというか、細かい所気にしたら負けかなと。突然人が消えたらもっと騒ぎになるのでは?とか。
- 舞台としては大変面白く機能しており、最初は2人の出会うきっかけ、秘密の共有、2人だけの密室。次は村上さんの無茶に付き合う共犯の道具、最後はお姫様の村上さんを救い出す為の剣(あえて能力が使われない事が)、と用途がコロコロ変わってて上手いなあなんて。
- ただやっぱりあくまで時止めは舞台装置でしかなく、本質は2人の百合だなと。他人を恐れて拒絶を続けた森谷さんと、他人を恐れて求められる人間で居続けた村上さん、アプローチは違えど他者を恐る本質が似たもの同士の二人が惹かれ合う、そんな百合。
- クライマックスでは先に勇気を持って前の踏み出し、拒絶をやめた森谷さんが、村上さんを救うために手を伸ばす、大体そんな感じ。うん、よかった。
- それとジュブナイル感というか、青春感と言うか、そんな感じの青臭さ的なやつ。二人の成長物語でもあると思うし。
- あと個人的に良かったのが村上さんの極端な異常性かなって。単語帳の件はちょっとヤバい。良き。
- 最後が告白で終わるのも好き。わかりやすい区切りだし、ハッピーエンド感強いし。
フラグタイム見た。パンツから始まる時止め異能百合。面白かった。能力が秘密の密室、共犯の道具、姫を救い出す武器と姿を変えるのが良き。ただ能力自体はあくまで舞台で、アプローチこそ違うもののよく似た2人が惹かれ合う百合が本体。一歩踏み出し人間的に成長するジュブナイル的な話で良かったな。
— ふたもり (@futamori_tf) 2022年3月14日