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個人的な感想とかメモ書きのまとめ。ネタバレもあるのでご注意を。

「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」感想

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ストパンワールドの広大さ

前振り

  • 大変良かった。
  • 最初こそ「ストパンでアイドル物やるのかな。まあ流行りだしなー」とか「貴重なウィッチ音楽隊に割く余裕あるんか?世界観大丈夫?」みたいな気持ちでイマイチ盛り上がってなかったんだけど、いざ見始めたらどっぷりでした。
  • 面白さとしては大きく2つあったなと思っていて、一つが「ストパン世界の掘り下げ」というシリーズとしての面白さで、もう一つが「ルミナスウィッチーズ9人の絆と居場所」と王道で中心となってる面白さ。

ストパン世界の掘り下げの話

  • とりあえずいきなりワールドツアー始まって「え?もうツアー?これ成り上がる系のアイドル物じゃないな」って気付かされたり。
  • ワールドツアーで世界をぐるっと回って見えてくるのが「ストパン1期の裏側、世界はどうなっていたのか、市井はどうだったのか」という部分。
  • ストパンはあくまで501という英雄達の物語だったので、その裏がどうだったのかをやるだけでももう興味深いのがズルいよねって。
  • 行く先々で出てくる土地や固有名詞、ウィッチや登場人部たち。知ってたり知らなかったり聞き覚えがあったりだけど、それが既にちょっと嬉しくなる。
  • 名前は聞くけど見たことない国とかも多かったので、その国の様子が分かるのも新鮮。いまいち国名とモチーフの国が結びついてなかったりしたので。
  • やっぱストパンワールド自体がめちゃくちゃ広いのがそれだけで強みだよなって。
  • 特に7話の「戦うウィッチ達」というある意味ストパン本編要素との交流に加えて501のエイラにスポットが当たる話は最高でした。前者は異色な「戦わないウィッチ」であるルミナスを本編の「戦うウィッチ」とつなげる意味もあった気がするし。あくまで今は戦時の世界なんだと。
  • 時系列も特に意識してなかったんだけど、9話で「501によりガリアが奪還された」と知らせが入る所では「そこで時間軸がつながるのか!」と熱くなったし。
  • 世界を周ってガリアに戻って来てからも、501がガリアを開放したあとの話でこれまた熱いヤツ。あくまでストパン1期は「英雄たちの物語」だったのに対して、「英雄に救われたあとガリアはどうだったのか、人々はどうだったのか」をエリー中心に描いているのが大変美味しい。別視点からみる後日譚って感じの掘り下げになってるんだなって。
  • そんな感じでストパン1期を中心に、ストパンワールドを知っていれば知っているほどより楽しめる作品だったんじゃないかなって。ほかシリーズでもゲストで1話登場したりとかはあったけど、それをもっと中心に持ってきた感じに思える。

9人の絆と居場所の話

  • 導入が軍のはみ出しもの集めて結成される流れがまずド王道。この辺はエースを集める501とかと違って、落ちこぼれを集めたってのが対比になってるのも良いよねって。
  • 個々人の課題が音楽絡みのものというよりは、資質や生まれと言った個人に深く根付いた部分が多かったのもストパン的な部分かなって。
  • なので各回の話にも個性があってよかったなーって。あとはペアになってる相方との交流で解決していったり、フォローがあるのも大変良き。やっぱ物語は登場人物が絡んで進むものだからなって。ジョーシルすこ。
  • そういう点だと、レッスンが~とかライブが~で掘り下げるとアイドル物っぽさが出るけど、そういうのは少なかったなって。
  • そんな感じで問題を解決していって、徐々に皆が仲良くなり、ルミナスウィッチーズとして完成されていき、そこが皆の居場所になる、そんな感じ。
  • 交流って点だと皆で役割分担してライブを作り上げていく過程のシーンとかもそういう意味で大変良かった。文化祭の準備感みもあったし。
  • てことで、元いた部隊からはみ出した9人が、世界を巡る中で交流を深め、最後には音楽隊を「自分たちの居場所」とする物語。改めて考えると王道ですね。鉄板ですね。
  • そこを主題にすると11話でジニーがここが自分の居場所だったんだ、と戻ってくる場面、ある意味で物語全体が集約されてたなって。
  • まあ、あの部分、話の障害としては勝手に出てって勝手に戻ってきただけな感じだったけども。個人的には皆で連れ戻しに行って欲しかった気持ちはちょっとある。

演出とシナリオの話

  • 面白さについては書いたんだけど、他に書いときたい所。ところどころ演出がめっちゃ良かったのと、シナリオが期待をさせる作りになってて美味かったなって。
  • 演出だけど、特に2話が顕著なんだけど映像と音楽の力をフル活用して感情をぶん殴ってくる感じがヤバい。あとは7話のネウロイの索敵に空に上る所とか、12話のモフィーが戻ってくる所からの流れとか。3話の初ライブとかもかな。
  • シナリオ的にはそこまで盛り上がっている場面じゃないのにこれだけ感情に訴えかけられる映像と音声は凄いなって。
  • そしてtwitterで見かけたのだけど、あれは監督の方のテクニックらしい。つまり再現性あるのか。スゲーな。ちょっと気になったので後日調べたい所。
  • あとはシナリオの作り。良い意味で話が予想しやすい。
  • 「こうなるってことは、この後ああなるんだろうな」というのが予想できて、その展開自体が王道なのでそれにワクワク期待させられて、そして実際にはその期待通りの展開をやった上で、更にその上の内容を展開させてくる感じ、すごく上手く感じた。
  • 例えばラストの11話12話だけど、ジニーがいなくなっても8人分じゃ上手くいかないから9人分作っちゃおうって、わざとらしいくらいにジニーが戻ることを期待させてきて、モフィーの羽でモフィーがもどってくるのも期待させてきて、それにライブが関係者のみで皆に届けられないとくればジニーとモフィーのナイトウィッチとしての発信能力で届けるしかないでしょと、そして実際に代替その通りになったわけで。ただその上に成長したモフィーの奇跡であんなライブ会場みたいに世界の皆とつながるなんてのは期待をきれいに上回る展開。おまけに隊長にも歌わせてみたりと、予想外のところから嬉しい展開を突っ込んでくる。
  • そんな感じの「わかりやすく期待させた上で期待以上のものをぶつけるんだよ!」という作りのシナリオがお見事でした。

キャラ語り

  • 既にだいぶ長文なのであとはダラダラ好き勝手キャラ語り。
  • とりあえずシルヴィすこ。お嬢様キャラ好き。お姫様すき。メガネも好き。ジョーとのギャップコンビも大変良き。可愛い。
  • ジョーは登板回のリベリオンでの家族の話がよきよき。理由含めた言葉遣いも良いよねって。シルヴィとのコンビがたまらんのだ。
  • マリマナはてえてえ。コンビ回も好き。マリアが最後開き直る所とかめっちゃ好き。マナはルッキーニ系だし大体安定して最強だったなって。
  • ミラーシャは属性的にはそこまでタイプじゃない感じなんだけど、ストレートな感情表現が大変良かった。特にジニーがいなくなった11話では視聴者の気持ちを代弁してくれる直接的な感情表現が最高に気持ちが良かった。好きになった。
  • ジニーは可愛い。自己完結し過ぎな所は気になったけど、最後に気づいてもどってくる所とか良き。覚醒モフィーモードのでっかい羽好き。
  • エリーはミラーシャと絡む所8話とラストのガリアの件で一気に株を上げてきたなって。あとウィッチ覚醒の話何気に好き。
  • いのりちゃんは可愛かったし頑張ってたけど若干影薄感。潤滑油敵な感じだった気がする。琴とかピアノとか活かしてもっとアピールして欲しかったなと思ってしまうな。
  • エリーさんもリーダー?的立ち位置だったけど、逆に引率ポジだけでこちらもちょっと影薄な感じが。あ、でも所々でポンコツ感というか、オロオロするのが大変可愛かった。良き良き。
  • グレイス隊長は有能過ぎずあれこれ走り回って頑張ってる感じが良かった。扶桑でお酒の見に行く所好き。ラストでソロライブあったのも良かった。
  • 無駄に長くなったけど、以上!